甘湯新湯(2000.11.11)

いろんなホームページで紹介されていてずーっと行ってみたかった甘湯新湯に遅ればせながらやっと行って来た.それにしても道も知らず,手がかりは塩原の「幸福水」っていう湧き水の前を通るってことだけ.よく行くよと我ながら関心.矢板から尚仁沢経由で水汲みをして山越えで塩原方面へ.紅葉ももう終わり.葉がすっかり茶色くなってしまっていた.それでも所々もみじの朱色を楽しみながら車を走らせる.あちこちで遅い紅葉の写真を撮る人...すると少年の家近くで名無しの湧き水を発見.今日はついてる!などと勝手に思いながらさらに県道をひた走る.どのくらい経っただろうか.塩原町に入り幸福水を発見.やっぱりついてる!!!そこを通過すると甘湯養蜂場が..さらに行くと甘湯の看板.ここかと思い左折し下りていくと小太郎茶屋というところに到着.ところがこれが混乱の始まり.近くにあるのだろうとぐるぐる回ったけれども見あたらず,結局茶屋で笹団子を頼みがてら店員さんに道を尋ねるとこことは違うとのこと.何でも上の通りに出て右折し,しばらく行くと日塩道路入り口があり,そこを入って橋を2つ渡って直ぐ右に下りる道があるのでずっと下りてみなさいということだった.谷の中にブルーシートが見えるというのだが...言われたとおり行くとそれはさっき来た道だった.幸福水の前もしっかり通ったし.橋も2つ(2つ目が甘湯沢橋)渡り,言われたとおり小道を下りる.とんでもないがたがた道.下りても下りてもシートはおろか沢も見えない.そのうち青い屋根と人家が見えてきて.と思ったら行き止まり.さらにそこは.....さっき前を通った養蜂場...愕然!!!しかも時間も午後2時を廻っている.がっくりしながらも仕方なくまた今通ってきた道を戻ることに.また丹念に谷際を見ながらしばらく道を上がっていく.果たして.....ついに..「あったーーーっ」思わず叫んでしまった私.でもそこは遙か崖の下.いやそんなことかまってる暇はない.路肩に車を止め,急斜面を無理矢理下りることに....実はこのときあまりのうれしさに車にカメラを置き忘れてしまった...しばらく崖と格闘しながらもどうにか到着.見るとシートにたまったお湯には腐った落ち葉が堆積していてさすがにこのままでは入れず.でも入りたい.そんなわけで少し考えた末,私のとった行動は....お湯の入れ替えだった.これが思った以上に重労働になってしまった.積まれた石の一部をどかして湯を抜き,さらにシートをはずして沢の水で洗い,もう一度敷き直す.先人が作ってくれた源泉誘導用のパイプは機能していたが湯温調節用のホースは詰まっていて機能せず,沢の水が湯船にはいるようにホースの位置を移動し,やっと可動!あとはお湯のたまるの待つだけだが...やっとこのときになって,カメラがないのに気づく.また崖をよじ登り車に戻り,カメラを持って崖を下り....その時だった.視界に空が飛び込んできたのは!腰を強打してしまった...そう,こけてしまったのだ.まともに.しばらく右足がしびれてやばそうだった.けど歩けるのは歩ける.で,どうにか湯船に辿り着いた.時間は4時20分.あたりが少し薄暗くなったような...しかもお湯もまだ半分ぐらいしかたまっておらず.それでも,私はこのお湯に浸かりたくて来たんだと思い,意を決して入湯することに.さすがに腰のあたりの皮が大きく剥けててお湯につけるのは怖かったので,半身浴ならぬ体半面浴になってしまったが,お湯が熱い分20分ぐらいは気持ちよく入湯できた.最高に嬉しかった.今度はもっと明るいうちに来なくては...

お湯の沸き出しているところは2カ所.湯船に引かれているのはこちらから.パイプがはめ込まれている.最初にこれをつけた人はすごい!
この色の変わっているところの下から沸き出している.
やっとの思いでシートを敷き直しお湯を入れ直した.
半分弱湯がたまった.左下に見えるのが湯を引いているパイプ.
腰がすりむけてどっぷり浸かることができなかった.残念.
これは,上の湯船の2,3m下にあるもう一つの湯の沸き出し口.この下にも湯船が作れそう.

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