八溝山無病金光水源地（２００２．８．２２）
八溝山の五水を探しに来た帰りに那須高雄温泉に立ち寄って帰ろうと栃木方面に車を走らすと道路右脇に妙な表示を見つけた．車を横付けして近くに行くと「八溝山無病金光水源地」とある．何となく興味があり，車を降り表示の所を入っていった．すると細い川が流れていて，その対岸に水汲み場が２ヶ所あるではないか．上流に橋が架かっていたのでそれを渡って近づいてみた．きれいな水が出ていた．きれいに整備されている．近くに水質表もある．「由緒ある水なのかなあ？」なんて思いながらデジカメで何枚か写真を撮っていた時だった．
「何してるんだ？ここは私有地なんだぞ！」突然男の人に声をかけられた．
「あっ，それはすみませんでした．私有地とは知らなかったんで．．．」
初めは不機嫌そうな顔をしておられたが，私が怪しいものではないということをわかっていただけたようでその後この水にまつわる話をいろいろ伺った．なんでも，ここの２つの水はそれぞれ性質が全く違っていて，向かって左側のものはほぼ中性の普通の湧き水，右のものはカルシウムとマグネシウムを多く含んだ弱アルカリ水で薬水として使われているということだった．
「飲み比べてみなさい」と言われ備えてあったガラスコップで飲ませていただいたが左の湧き水の方がほんのわずかに渋いような感じで右の方は味が全然しなかった．．．．ような．．．．．．うーむこれもちょっと曖昧．．．．
ただ実際に，ここのご主人（益子さんとおっしゃるそう）がひどく体を壊され医者からも見放されたがこの水を飲むようになったら病気が回復したそうだ！！それで何かあるのではと思い，その際，水質を調べてもらい，薬水としての効力があるらしいということになったそうだ．中には筋ジストロフィーになり，歩けなかった方が杖をついて歩けるようになったという話も伺った．現在，遠方からも来客があり，水を持っていっているそうである．お布施のような形で若干の管理費はいただいているということだが，一人でも同じような症状の方に良くなってもらいたいということで水を管理しているとのことだった．そんなわけで湧出の写真をのせると迷惑になると感じたのでここでは記事だけにした．ご主人が最後に「体の悪い人がいたら薦めてあげてください．ただ，一般の人が冷やかしでこられるのは困る」とおっしゃっていた．

左の立て札の奥に湧出口はある．「冷やかしは困る．あくまで体の悪い人のために水を分けているんだ」ということなのでそういう趣旨の方のみ行かれることを希望します．希望のある方は水汲み場の上に家があるのでまず，こちらに声をかけた方がいいと思います． 水質表に名前・電話番号もあったので知りたい方いましたら．．．